三菱マテリアルグループは、「人と社会と地球のために」という企業理念のもと、「循環をデザインする」というビジョンを掲げ、「持続可能な社会(豊かな社会、循環型社会、脱炭素社会)を実現する」ことをミッションとし、行動規範において「国際社会の一員として、それぞれの地域に貢献し、社会と共存共栄を図る」ことを私たちが遵守すべきルールとして制定しています。
2023年7月21日制定
三菱マテリアルグループは、創業以来、日本をはじめ世界各地に製造拠点だけでなく調達・営業拠点等を保有しており、地域社会の信頼を得ることでその事業を続けていくことができると考えています。この当社グループの考えを引き継ぎ、次世代につないでいくためには、私たち一人ひとりが、ステークホルダーからの期待に応え、社会的責任を自覚して行動することが必要です。
そのため、各地域での自然保護、次世代教育支援やマイノリティ支援を含むダイバーシティ&インクルージョン等の社会における課題を解決するための貢献活動を積極的に行い、地域社会との共生を目指します。
また、事業活動により得られた収益は地域社会を含めたステークホルダーへ適切に分配することで、社会的責任を果たしていきます。
企業理念、ミッション、行動規範に沿って、以下の3分野に注力し、事業の持続的な成長を図ります。
各地域社会、パートナー団体との対話を通じて社会的ニーズや課題を理解し、貢献や解決に向けた具体的なアクションの施策立案・実行をします。
三菱マテリアルグループの各拠点が、これまで継続している地域社会とのコミュニケーション活動においても、引き続き実施することで、持続可能な地域社会への貢献を進めていきます。
当社単体の地域社会貢献活動における支出として、2022年度は、寄付金3.9億円、従業員の役務提供1,115万円、施設開放16万円など、合計約4億円※となりました。
当社では、2011年3月に発生した東日本大震災における社会貢献活動を一過性ではなく、恒常的に実施すべきという認識のもと、2011年度より、新卒新入社員教育の一環として、新入社員全員が社会奉仕活動に参加する制度を設けています。
入社間もない時期から、当社グループの一員として、社会との関係性を考え、企業の社会的責任の意識を高めることを期待しています。
2022年度は、のべ251名が清掃や祭礼、スポーツイベント等に参加しました。
当社の拠点やグループ会社では、地震発生時等の緊急時に使用する非常用食品・飲料水等を管理しています。更新時期を迎える非常用食品・飲料水等を、必要としている施設・団体へ寄付しています。
食品100食、飲料水48本を、特定非営利活動法人難民支援協会へ寄付しました。
また、食品5,300食、飲料水954本を、(株)StockBaseによる、企業で余った備蓄食やノベルティを必要とする団体へ有効活用するマッチングプラットフォームを介し、20件の団体へ寄付しました。
食品1,630食を、三田市商工会が開催するフードドライブへ寄付し、三田市のこども食堂へ提供されました。
当社グループの一部の事業所・グループ会社ではペットボトルキャップを回収する活動をしています。回収したペットボトルキャップは回収業者に買い取られ、その買取金額の一部が、社会福祉法人や子ども食堂へ届き、使われています。また、ポリオワクチンやBCG(結核)ワクチンを開発途上国へ贈る取り組みをしている、世界のこどもにワクチンを日本委員会へも届けられています。
子どもや若者は社会的に弱い立場にあり権利が侵害されやすいことから、特に保護や配慮が必要であり、大人と同様の権利を認め、将来の可能性を広げ健康的に成長していけるよう、社会全体での支援が重要です。
当社グループは、私たちはすべての人々の人権を尊重し、児童労働やあらゆる形態の強制労働を認めないなど、子どもの権利を尊重しています。
当社は従業員が、親としてまた子どもの世話をする者としての役割を支援し、仕事と子育てを両立しやすい職場環境を整えています。
子どもや若者がもって生まれた能力を十分に伸ばして成長できるよう、当社グループでは寄付や事業所の社会貢献活動を通して、支援しています。
受賞者 | 表彰実施団体 ・組織 |
受賞内容 | |
---|---|---|---|
三菱マテリアル(株) 堺工場 |
東日本旅客鉄道(株) | 感謝状 | 2022年3月福島県沖地震復旧対応にて東北新幹線用トロリー線を早期納入 |
MMカッパープロダクツ(株) | |||
三菱マテリアルテクノ(株) | (公社)空気調和・衛生工学会 | 第 60 回学会賞 技術賞 建築設備部門 (連名受賞) |
横浜市役所の環境・設備計画と実施」の施工(地中熱) |
日本地熱学会 | 令和4年度日本地熱学会賞 論文賞 (連名受賞) |
地中熱利用による地下微生物への影響評価 | |
三菱マテリアル(株) 直島製錬所 |
文部科学省 | 令和4年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 創意工夫功労者賞 |
種板カシメ時の跳ね上り防止による種板垂直性改善 |
三菱マテリアル(株) | (一社)日本機械工具工業会 | 2022年(令和4年度)日本機械工具工業会賞 環境大賞 |
環境マネジメントシステムに基づく高レベルの組織的な仕組みを構築し、特に地球温暖化防止や廃棄物削減の取り組みを全社的に実施、醸成。 |
(株)MOLDINO | (一社)日本機械工具工業会 | 2022年(令和4年度)日本機械工具工業会賞 技術功績賞 |
超硬OHノンステップボーラー40-50WHNSBの開発 |
モノづくり日本会議、(株)日刊工業新聞社 | 2022年超モノづくり部品大賞 機械・ロボット部品賞 |
交差深穴加工対応「超硬OHノンステップボーラー 40-50WHNSB」 | |
三菱マテリアル(株) 三宝製作所 |
日本銅学会 | 第56回論文賞 | 次世代の鉛フリー快削α + β黄銅の開発 |
三菱マテリアル(株) イノベーションセンター、三田工場 |
(一社)日本ファインセラミックス協会 | 技術振興賞 | Cu基板への無加圧接合を実現した焼結型銀ペーストの開発 |
三菱マテリアル(株) イノベーションセンター、若松製作所 |
(一社)日本伸銅協会 | 2021年度技術賞 | 車載用小型端子向け銅合金「MSP5Ⓡ」の開発と量産実用化 |
三菱マテリアル(株) イノベーションセンター |
(一社)日本伸銅協会 日本銅学会 | 第56回論文賞 (連名受賞) |
固溶強化型銅合金の低温焼鈍条件による転位パラメータの変化と応力緩和特性への作用 |
(公社)日本セラミックス協会 | 技術奨励賞 | 液相成膜技術の保護膜への応用と複合機能化 | |
JMIA 日本鉱業協会 | 日本鉱業協会賞 | MEMS向けチタン酸ジルコン酸鉛薄膜の高特性化 | |
PT.Smelting(インドネシア・カパー・スメルティング社) | インドネシア共和国環境林業省 | 2021-2022 PROPERプログラム Green Rating |
企業の環境管理パフォーマンスを評価するプログラムでの評価(金、緑、青、赤、黒の順に格付) |
当社は、「国連グローバル・コンパクト」(以下「UNGC」)に署名し、2022年3月22日付で参加企業として登録されました。 あわせて、日本におけるUNGCのローカルネットワークである「グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン」に加入しました。
UNGCは、各企業・団体が責任ある創造的なリーダーシップを発揮することによって、社会の良き一員として行動し、持続可能な成長を実現するための世界的な枠組みづくりに参加する自発的な取り組みです。UNGCに署名する企業・団体は、UNGCが掲げる、人権、労働、環境、腐敗防止の4分野に関わる10の原則を遵守し、実践することが求められます。
当社グループは、「人と社会と地球のために」という企業理念のもと「ユニークな技術により、人と社会と地球のために新たなマテリアルを創造し、持続可能な社会に貢献するリーディングカンパニー」となることをビジョンとしており、2021年12月1日付で新たに「サステナビリティ基本方針」を策定する等、サステナビリティをより積極的かつ能動的に推進していくことにしています。
UNCGの10原則を支持し、事業活動の中で実践することで、持続可能な社会の実現に貢献
当社は、2021年に迎えた当社グループ創業150周年を契機に、企業理念として掲げる「人と社会と地球のために」の実現に向け、社会課題の解決に積極的に取り組んでいる団体へ寄付し、継続的な支援を行っています。
寄付先は、企業理念に合致した活動を行い、社会課題の解決、特に「子ども」「学生」「難民」の支援に取り組む団体の中から、これまでの当社との関係等も踏まえて選定しました。
「共に生きる社会」をビジョンに、社会課題の解決に向けて、所属する日本全国約80大学・2,500人の大学生を中心にボランティアを企画・実施しています。
「どんな環境に生まれ育っても、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会」を目指し、子どもたちにさまざまな教育機会を届ける活動を行っています。
紛争や人権侵害等の迫害から日本に逃れてきた難民の方々が新たな土地で安心して暮らせるように支え、ともに生きられる社会の実現を目指しています。
日本社会と、日本に逃れてきた難民との共創価値を生み出すことによって、自らの境遇に関わらず、ともに未来を築ける社会を目指しています。
また、当社は同団体の取り組みのひとつである難民人材の育成・採用・定着に伴走をする人材紹介サービスを利用し、協働しています。