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A1 トップメッセージ

経済的価値と社会的価値を両立させながら、持続可能性という世界共通のビジョンに貢献します。

三菱マテリアル株式会社 執行役社長 小野 直樹の写真三菱マテリアル株式会社
執行役社長
小野 直樹

経済的価値と社会的価値の両立を目指す

当社グループは、「人と社会と地球のために」という企業理念のもと、3つの方向性から経済的価値と社会的価値の両立を目指していく考えです。
第一に、銅、貴金属、セメント等の素材や銅系合金、超硬合金、セラミックス等の機能材料を提供している企業グループとして、新たな素材やその組み合わせによる製品・用途でマーケットに応え、豊かな社会の構築に貢献していくことです。世界の変化を見据えながら、長年にわたり培ってきた技術的蓄積を基に、社会に対するソリューションをグローバルな視野で提供します。
第二に、グローバルに進化する循環型社会の中心的役割を担うことです。当社グループが提供してきた素材、製品の多くは、地球の恵みとして有限な鉱物資源をベースにしており、その有効利用は企業としての競争力向上にも繋がります。中長期の視点に立ち、既存の事業インフラ(製錬所、セメント工場、ネットワーク)の活用、リサイクル技術の開発や高度化、リサイクル対象の拡大などを進めています。また、リサイクルのしやすさを高めるための製品設計の見直しや、IoTやAIを駆使した自動化にも積極的に取り組んでいます。
そして第三に、低炭素社会の構築に貢献することです。かつての鉱山開発で培った技術を活かした地熱発電や、鉱山経営の一環で開始した水力発電は、近年、再生可能エネルギーとして新たな社会的役割を担っています。同時に、多様な事業活動においてCO₂が発生する事実にも真摯に向き合い、包括的で継続的な環境負荷低減を進めています。
当社グループで必要なエネルギーと同じだけのクリーンエネルギーを自ら開発・供給し、当社グループが製造、提供する製品全てを再資源化やリサイクル可能なものとし、それらを含めた幅広いリサイクルで人と社会と地球に貢献する、そのようなものづくりの世界を夢見て持続的な企業価値向上に取り組んでいきたいと思います。

品質問題の再発防止

当社グループは、2017年11月以降の一連の品質問題の再発防止を徹底するため、3つの主要課題に取り組んできました。
まず、「コミュニケーションの量・質、両面の不足」を改善するため、私を含む経営トップ層が現場へ足を運び、さまざまな階層の従業員と直接意見を交換する機会を増やしました。その際、経営トップ層が“話を聴く”姿勢を、より明確に持つようにしました。その結果、コミュニケーションの量が格段に増え、質の面を向上させる基盤が整ってきました。ネガティブ情報も迅速に共有される風通しの良い組織に向け、更に歩を進めていきます。
次に、「コンプライアンス体制・意識の脆弱さ・低さ」については、各事業拠点のガバナンス計画の包括的な審議と進捗確認を行う仕組みを設けるとともに、管理部門の機能強化や監査の頻度アップを実施しました。また、自律的な課題発見・解決能力を高めるため、グループ会社経営陣向けの研修を新たに実施し、事業拠点毎に従業員の小集団活動も促しています。加えて、コンプライアンス意識調査も継続的に行い、更なる改善に繋げています。
最後に、「不十分な資源配分」に関しては、事業活動上の優先順位を示す指針として「SCQDE」を制定しました。Sは安全・健康を、Cはコンプライアンス・環境保全を、Qは品質を、Dは納期を、そして最後のEは利益を表します。経営トップ層が起点となり、海外も含む当社グループ全体へのSCQDEの周知徹底を図ってきました。また、2019年度は、「設備の老朽化、劣化」、「業務量と人的資源のギャップ」を全社で取り組むべきリスクとして取り上げ、適切な把握と管理を行うこととしています。
これまでの取り組みに私は確かな手応えを感じていますが、ゆるぎない組織文化の一部となるまで、弛まず、粘り強く継続していく所存です。

コーポレート・ガバナンスの強化

当社は、2019年6月の株主総会での承認を経て、監査役会設置会社から指名委員会等設置会社へと移行しました。意思決定と業務執行のスピードアップと質の向上、業務執行の監督機能の強化、経営の透明性・公正性の向上という3つの目的の達成を目指します。
事業環境の変化が激しい今日、スピード感なくしては取り残されます。ただ、スピードを追求するあまり、意思決定の質が低下することは避けなければなりません。
意思決定のスピード感と質の向上を両立させるためには、指名委員会等設置会社の形をとって、活用していくのが最も適していると判断し、移行を決めました。これにより、社長以下の執行役に権限を委譲することで意思決定のスピードアップを図る一方、取締役会は会社の基本理念、経営戦略、リスク、ビジネスチャンスといった中核的事項の審議により多くの時間を割くことになります。
これを新たな出発点とし、改善を重ねながら、持続的な企業価値向上を支えるコーポレート・ガバナンスを実現していきたいと考えています。

変革と進化を実現する組織へ

当社グループは、創業者である岩崎彌太郎が1871年に鉱山経営を始めて以来、大きな環境変化にも柔軟に対応し、事業ポートフォリオの組み替え、刷新を行いながら成長してきました。挑戦を続ける「変革のマインド」は、当社グループのDNAとして受け継がれています。
今日、そして将来において、企業理念である「人と社会と地球のために」を実現するには、企業として経済的価値と社会的価値を両立できる事業ポートフォリオを追求し、それを支えられる組織、労働環境、人材を整えることが必要です。
今後も、目指す姿に一歩ずつ確実に近づくよう、変革と進化を遂げていく覚悟です。

小野 直樹

三菱マテリアル株式会社