Promotion of resource circulation 資源循環の推進

リサイクル可能な製品の開発・提供

製錬・セメント資源化システム

最終処分場を必要としない資源リサイクル

非鉄製錬所 都市鉱山からの資源再生

三菱連続製銅法

当社が独自開発した三菱連続製銅法は、3つの炉を樋で連結することで、銅精鉱・リサイクル原料から連続的に粗銅が得られます。設備がコンパクトであり、省エネルギー、低コスト化にも役立つことから、環境負荷が極めて低く、高効率を特徴とする製銅プロセスです。

三菱連続精銅法

三菱連続精銅法

セメント工場 他産業からの処理困難物を受け入れて無害化し、安定処理

高温焼成プロセス

各種原料(廃棄物・副産物含む)は、原料工程で調合され、焼成工程で水硬性の鉱物になるように高温で焼成されます。最高温度(1,450℃)に達して所定の化学反応を終えた後、一気に冷却されてクリンカと呼ばれる中間製品となります。

高温焼成プロセス

高温焼成プロセス

  • ※ MFC:仮焼炉。

セメント工場における廃棄物処理の特徴

  • 大量の廃棄物を処理可能
  • 廃棄物を無害化処理
  • 二次廃棄物が発生しない(最終処分場の延命)

家電リサイクル工場 使用済み家電製品を解体し、回収物を原料として供給

家電リサイクルによる環境負荷削減効果(2023年度のLCA分析評価)

家電リサイクルを実施して、使用済み家電製品から回収した資源を新しい素材に再利用した場合
項 目 実績値
GHG排出量削減効果(CO2換算) 16万t
天然鉱物資源消費量削減効果 42万t
エネルギー使用量削減効果(原油換算) 9万t
埋立処分量削減効果 12万t

上表にはフロン(エアコン、冷蔵庫、洗濯機の冷媒フロンおよび冷蔵庫の断熱材フロン)回収による影響は考慮しておらず、回収フロン約525tをCO2削減量として換算すると約124万tとなります。

  • ※ LCA評価対象の家電リサイクル工場は以下となります。
    ・北海道エコリサイクルシステムズ(株)
    ・東日本リサイクルシステムズ(株)
    ・関西リサイクルシステムズ(株)本社工場・第二工場
    ・パナソニック エコテクノロジー関東(株)
    ・中部エコテクノロジー(株)
  • ※ 環境負荷削減効果の評価には「国立研究開発法人 産業技術総合研究所 AIST-IDEA Ver.3.4」を使用しています。

ロボットによる薄型テレビのねじ外し作業ロボットによる薄型テレビのねじ外し作業

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三菱マテリアル株式会社

安定供給に向けて

銅製品の安定供給に向けて

当社は、環境に配慮した銅鉱山から産出された銅精鉱を使用し、三菱連続製銅法の優位性を活かしながら世界最大規模の処理能力を誇るリサイクル事業を展開し、よりクリーンな非鉄金属素材を安定供給しています。EV化、IT化、脱炭素社会への移行等に伴い、銅や貴金属の重要性が増す中で、環境に配慮した供給責任を果たすことで、社会の発展と持続可能な社会の構築に貢献していきます。

マテリアルグリッド体制

マテリアルグリッド体制

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超硬工具の安定供給に向けて

超硬工具の主原料となるタングステンは、安定供給の政策における重要なレアメタルの一種です。原料鉱石が一部の国や地域に偏在しており、国際関係の不安定化に伴って価格の高騰や入手リスクが顕在化する可能性があります。当社では、使用済み超硬工具のリサイクル活動を積極的に推進し、今後もタングステンの安定供給に取り組みます。

  2019年度
実績
2020年度
実績
2021年度
実績
2022年度
実績
2023年度
実績
2024年度
目標
リサイクルタングステン
原料比率
28.3% 41.8% 43.5% 50.0% 56.0% 56.0%以上

タングステンの資源化プロセス

タングステンの資源化プロセス

三菱マテリアル株式会社