Strengthening information security 情報セキュリティの強化

ITグローバルガバナンスの強化

ITグローバルガバナンスの強化

世界中に広がる脅威に備えて

グローバルネットワークの再構築とインシデント対応体制の強化

グローバル化が進む現代社会において、企業は世界中に拠点を展開し、国際的なビジネスネットワークを築いています。しかし、これに伴い、サイバーセキュリティの脅威もまた世界規模で拡大しています。国家間の紛争や政治的対立、犯罪組織による金銭目的の攻撃など、サイバー攻撃はますます高度化・多様化しており、企業はこれに対応するための強固なセキュリティ対策を講じることが急務となっています。当社グループは、世界32ヵ国にグループ会社・拠点を保有しているため、本社機能のある日本だけでなく、事業を展開するグローバル全体で、これらのサイバー脅威に備える必要があります。

ネットワークの再構築

まず、企業が直面するサイバー脅威に対抗するためには、グローバルネットワークの再構築が不可欠です。従来の集中型ネットワークでは、中央サーバーやデータセンターが攻撃を受けると全体が機能不全に陥るリスクがあります。これを防ぐために、分散型アーキテクチャの導入が求められます。分散型アーキテクチャでは、各拠点が独立して運用され、一部の拠点が攻撃を受けてもほかの拠点に影響を与えない構造となります。これにより、全体のセキュリティ強度が向上し、リスクを分散させることができます。

セキュリティ対策の標準化

次に、グローバル規模でのセキュリティ対策の標準化が重要です。各拠点が個別にセキュリティ対策を講じている状況では、対策が遅れている拠点が脆弱性となり、攻撃者の標的になるリスクが高まります。このため、全社的に統一されたセキュリティポリシーを策定し、各拠点で一貫して実施することが必要です。これにより、全体として均一なセキュリティレベルを維持し、個々の拠点の脆弱性を排除することができます。
また、ネットワークセキュリティ機能をクラウドサービスとして提供し、分散した環境でも一貫したセキュリティポリシーを適用できます。各拠点やリモートワーカーに対して一元的なセキュリティ管理が可能となり、セキュリティ対策のばらつきを排除し、統一された基準を維持します。さらに、リアルタイムの脅威インテリジェンスを活用して最新のサイバー脅威に迅速に対応できる柔軟性を提供します。

インシデント対応体制の強化

セキュリティ対策の一環として、インシデント対応体制の強化も重要です。インシデント対応計画を策定し、サイバーインシデントが発生した際の具体的な対応手順を明確にします。また、グローバルで情報セキュリティを運用する体制を構築し、各地域の管理者と連携して情報共有や対応策の統一を図ります。定期的な訓練とシミュレーションを実施することで、従業員の対応能力を向上させ、計画の実効性を検証します。これにより、インシデント発生時には迅速かつ的確な対応が可能となり、被害を最小限に抑えることができます。

インシデント対応体制

三菱マテリアル株式会社, MBS, 株式会社ディ・エフ・エフ, 株式会社トランス・アジア, 株式会社アイディアシップ, KPMGあずさサステナビリティ