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In Pursuit of a Recycling-Oriented Business Model 循環型ビジネスモデルの追求

リサイクル可能な製品の提供

リサイクル可能な製品の提供

各事業におけるリサイクル

高機能製品(電子材料)

フッ素資源リサイクル

当社グループの三菱マテリアル電子化成(株)では、フッ酸をはじめ、各種半導体製造用材料、難燃剤や帯電防止剤等の機能を有する材料等、さまざまなフッ素化合物の製造を行っています。2006年度からフッ素化合物を使用するユーザー各社から排出される
フッ化カルシウム廃棄物を回収し、蛍石原料の代替とするフッ素資源リサイクルを行っています。さらなる技術改善を行いフッ素資源リサイクルを推進していきます。

加工事業

都市鉱山からのタングステンリサイクル

希少な金属を含む廃棄物は、都市鉱山と呼ばれ、希少金属の含有率が高く、天然資源に比べ、より効率良く希少金属を得ることができます。当社グループでは、超硬工具の主原料であるタングステンを原料から製品まで一貫生産ができるメーカーの特性を活かして使用済み超硬工具のリサイクルに取り組み、原料の安定確保にも繋げています。

金属事業

レアメタルのリサイクル

銅精鉱にはレアメタルのPGM※が含まれており、当社グループのマテリアルエコリファイン(株)では、直島製錬所で得られるPGMの中間品等を精製してメタルや化合物の形で製品化しています。
中でも、自動車や電気・電子分野の重要な材料である白金・パラジウムについては、市場で信頼を得るためにLPPM(London Platinum & Palladium Market)へのブランド登録申請を行い、2012年9月に認証を取得しました。今後も製品の品質向上に努めるとともに、レアメタルの安定供給を図ります。

※ Platinum Group Metals:白金族金属

レアメタルのリサイクルの流れ

レアメタルのリサイクルの流れ

スクラップのリサイクル

非鉄製錬所では製錬技術を活かしたリサイクルを行っています。廃家電や廃自動車等から出るシュレッダーダストや使用済みバッテリー、基板・コネクタ等のE-Scrapといった各種スクラップを受け入れ、熱エネルギーを回収したうえで、有価金属を回収し、再資源化しています。
また、セメント工場で副産するクリンカダストを受け入れ、カルシウム等の成分を製錬副原料として活用しています。使用後のクリンカダストは銅スラグとなり、再びセメント工場で原料としてリサイクルしています。

スクラップ処理量の推移

スクラップ処理量の推移

セメント事業

廃棄物・副産物のリサイクル

1,450℃の焼成工程を有するセメント工場では、処理困難な産業廃棄物等を無害化処理し、かつ二次廃棄物を発生させることなく有効利用することができます。建設汚泥、石炭灰、銅製錬所から副産される銅スラグ、石膏等はセメントの原料として、廃プラスチック、廃タイヤ、木くず等は熱エネルギーとして利用され、セメントに生まれ変わります。
工場の操業やセメントの品質に影響を及ぼす廃棄物中の塩素については、各工場で高性能の塩素バイパス設備の設置・増強や、全自動分析装置の設置・増強を進めています。また、更なる廃棄物の利用促進のため、廃プラスチックの前処理設備の増強や、廃石膏ボード処理設備の増強等、廃棄物処理設備の能力増強にも力を入れています。

廃棄物・副産物受入量と原単位

廃棄物・副産物受入量と原単位

環境・エネルギー事業

家電リサイクル

家電製品は、鉄・アルミニウム・銅等の金属や、ガラス、プラスチック、ゴム等、多くの素材をさまざまに組み合わせて作られています。家電リサイクル工場では手解体及び破砕・選別処理を行い、部品・素材の選別を高度化し、回収した素材の付加価値及び再商品化率を向上させています。また、銅系回収物やプリント基板は、銅製錬プロセスを利用して銅や貴金属を回収し、当社グループのシナジー効果を最大限活用しています。2019年度に当社出資の5社6工場で家電製品2,749千台をリサイクルしたところにより、削減された埋め立て処分量は約12万tに相当します。

処理台数の推移

処理台数の推移

アルミ事業

アルミ缶のリサイクル

当社グループのユニバーサル製缶(株)と三菱アルミニウム(株)では、製缶→回収→溶解→鋳造→圧延を繰り返すCAN TO CANリサイクルに40年以上前から取り組んでいます。独自の一貫処理システムをグループ内で展開しており、国内最大規模の処理を行うことで、アルミ資源の節約に貢献しています。更に、使用済み飲料用アルミ缶から製造されるアルミ再生スラブは、新地金の約3%のエネルギーで製造できるため、エネルギーを大幅に削減することができ、地球温暖化防止にも貢献しています。

国内アルミ缶リサイクル量と当社グループアルミ缶回収量推移(2006年度=100%)

国内アルミ缶リサイクル量と当社グループアルミ缶回収量推移(2006年度=100%)

地球環境保全の要請に応えるアルミ缶リサイクル

アルミ缶リサイクル

アルミ缶のリサイクルは長い歴史を有し、当社グループも飲料用アルミ缶のリサイクルに積極的に取り組み、地球環境の保全に貢献しています。
アルミ缶リサイクル協会の調査によると、日本国内におけるアルミ缶のリサイクル率は、10年以上前から概ね90%を超える高い水準で推移しています(2019年度は97.9%)。一部は海外へ輸出されていますが、輸出先でも適切に再利用されています。
日本国内でリサイクルされるアルミ缶の7割弱(66.9%、2019年度実績)は、再びアルミ缶として再利用(CAN to CAN)されています。ペットボトルのPet to Pet リサイクル率が2割台(26.3%、2018年度実績、PETボトルリサイクル推進協議会調べ)にすぎないことを考えると、その高さは際立っています。
アルミ缶のリサイクル過程において、使用済みアルミ缶から再生地金を作るのに必要なエネルギーは、鉱石から精練して新地金を作るエネルギー量の約3%です。そのため、必要とする電力を発電することに伴うCO₂排出量はごく限定的です。
このように、社会システムとして確立しているアルミ缶リサイクルは、廃棄物の削減、省資源、省エネルギーといったメリットに加えて、地球規模で問題化する温暖化防止、更には海洋プラスチック汚染の緩和・解決にも有効なアプローチとなっています。

三菱マテリアル株式会社