Geopolitical and geoeconomic risks 地政学・地経学リスク

銅精鉱、E-Scrap、その他原材料の調達ポートフォリオの形成

銅精鉱、E-Scrap、その他原材料の調達ポートフォリオの形成

銅精鉱、E-Scrap

銅製品の主原料である銅精鉱は、チリ・ペルーなど南米からの輸入が過半を占めていますが、優良鉱山の減少などから潜在的な供給リスクを抱えています。当社は中規模銅鉱山への新規参画等により銅精鉱を確保するとともに、スクラップ原料の調達を増やし、スクラップ増処理に向けた直島・小名浜両製錬所の設備投資を段階的に行います。また、スクラップ原料の集荷強化に向けて、リサイクラーとの関係を維持・強化し、中継ヤード/サンプリング拠点設置などの調査・検討を行うほか、家電リサイクルプラントを活用した資源循環ループの構築に努めていきます。

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その他原材料

物流資材部門では自然災害やサプライヤーの操業事故、パンデミックおよび地政学リスクなどのインシデントに伴う供給停止など、さまざまな調達リスクを低減するため、サプライチェーン管理の強化に取り組んでいます。具体的には、次に記載のとおりです。
当社の操業に大きな影響を与える重要部材を特定し、これらのサプライチェーン情報の管理を強化していきます。24年下期より導入する新たな調達システム上でこの情報管理を行うことで、情報の一元管理と可視化を実現し、サプライヤーと双方向の情報管理も実現します。
また、自然災害等のリスクが発生した有事の際には、このシステムから自動的にサプライヤー担当者にアラートが届く仕組みとすることで、従来よりもサプライチェーン上の供給障害の有無を速やかに確認、情報収集することができるため、当社において迅速かつ有効な対策を早期に講じることを可能としていきます。
あわせて、重要部材に対するリスク評価を行い、リスクランクに応じた対応方針を明確化することで、代替供給先の確保、安全在庫の適正管理などを行うことで安定操業や製品の安定供給につながる取り組みを高度化していきます。

三菱マテリアル株式会社, MBS, 株式会社ディ・エフ・エフ, 株式会社トランス・アジア, 株式会社アイディアシップ, KPMGあずさサステナビリティ