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Maintaining Stable Supplies and Recycling Materials and Products 素材・製品の安定供給

考え方・実績・目標

(素材・製品の安全提供)考え方・実績・目標

資源を巡る国際的な課題と当社の役割

世界的な需要と資源制約

銅は、ベースメタルの中でも特に幅広い用途に使用されており、短期的な金属価格や為替変動リスク等はあるものの、新興国でのインフラ整備等に伴い、長期的な需要は堅調に推移するものと見込まれます。
しかしながら、銅は地球上で産出地域が偏在した有限性を持つ鉱物資源であり、資源獲得競争が激化する中、優良案件は希少になりつつあります。近年は資源保有国における自国資源の囲い込み政策や環境意識の高揚による開発反対運動等だけでなく、新規に開発される鉱山は高地化、深部化、低品位化しているうえに、不純物は増加傾向にあり、クリーンな銅精鉱の確保は今まで以上に重要な課題となっています。
当社は十分な山命を持ち、操業コストの低い鉱山プロジェクトに参画することを目標に掲げ、銅精鉱の安定調達に取り組んでいます。

高まる“都市鉱山”開発の重要性

金属資源を安定的に確保し、社会を持続的に発展させていくうえで、効率的に資源を循環させるための仕組み・技術はますます重要になっています。
特に、テレビやパソコン、携帯電話等の廃家電・廃電子機器(WEEE)には、希少性が高い貴金属、レアメタル等の有用な金属が多く含まれ、しかも天然の鉱山に比べ環境や地域コミュニティーへの影響が少ない高効率な採掘(リサイクル)が可能であることから、 これら“都市鉱山”※からの金属リサイクルが注目されています。
当社グループは、1世紀以上の長きにわたり培ってきた銅をはじめとする非鉄金属の製錬技術と、豊富なリサイクルに関するノウハウを活かし、E-Scrap(WEEEを解体、破砕、選別して得られる基板類を主としたリサイクル原料)のリサイクルに積極的に取り組んでいます。
当社が独自に開発した銅製錬プロセス「三菱連続製銅法」の優位性と高度な操業ノウハウに加え、グローバルな集荷体制を構築し、受け入れ・処理能力のみならず、受け入れ予約WEBシステム等のサービスについても整備・強化を重ね、現時点では直島製錬所(香川県)と、グループ会社の小名浜製錬(株)小名浜製錬所(福島県)とをあわせて、世界最大規模である約14万t/年のE-Scrap受け入れ・処理能力を保持しています。
更に2018年2月に、オランダにおいてE-Scrapの受け入れ・検品・サンプリングを行う集荷拠点が操業を開始し、これをもって当社グループのE-Scrap受け入れ・処理能力は約16万t/年に達しました。

E-Scrapリサイクル事業のグローバル展開

E-Scrapリサイクル事業のグローバル展開

※ 都市鉱山:地上に蓄積された電子機器等の工業製品を資源とみなして「都市鉱山」と名付け、資源をそこから取り出すことを試みる概念。

国際資源循環の責任ある担い手として

近年、世界中で耐用年数を越えた大量の電子機器がWEEEとして廃棄され、都市鉱山としての価値が期待される一方で、不適切な処理により、鉛や水銀といった有害物質による環境汚染を引き起こす可能性が懸念されています。これを重く見たEU(欧州連合)は、2003年にWEEEの発生を抑制し、再利用やリサイクルを促進するEU指令を採択しました。
また現在は、EU域内の適正なWEEE取引を推進するため、リサイクルチェーンに関わる企業の認証制度が整備されつつあり、当社直島製錬所及び小名浜製錬(株)小名浜製錬所は2016年秋、日本企業では初となるWEEEフラクション(E-Scrap)の最終処理に係る基準の適合認証を取得しています。
当社グループは、これまで培った技術と知見を活かし、責任あるE-Scrapリサイクルのトップランナーとして、国際資源循環を通じ、今後も社会の持続的発展に貢献していきます。

三菱マテリアル株式会社