Deepening of DX DXの深化

DX戦略

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データとデジタル技術を活用するDX戦略を強力に推進し、ビジネス付加価値・オペレーション競争力・経営スピードの向上の3本柱を推し進め、DXにおいてもリーディングカンパニーを目指します。

当社グループは、グローバルで勝ち抜くための基盤づくりとしてDX戦略に取り組んでいます。2030年から2050年にかけての私たちの目指す姿に向けて、「今を強くする:今の事業をデジタルで強化する」「明日を創る:新たなビジネス・サービスを事業と共創する」「人を育てる:改革を継続的に進めるための仕組みと人材を強化する」をミッションとしたDX推進部を中心に改革に取り組んでいます。DX推進の3本柱であるビジネス付加価値、オペレーション競争力、経営スピードの向上を具現化するため、「顧客接点強化」「プロセス連携の強化」「経営スピードアップ」というDXの重要視点、さらに、これらの基盤となる「システム・データ基盤の整備」と「人材育成・風土醸成」に照らして、優先的に取り組むべきテーマを選定し、事業部門とIT/デジタル担当部署が一体となった活動を展開しています。当社グループでは、これらをスピーディーに遂行することで、社会の変化、環境の変化、そして自らの変革に対応するリアルタイム経営を目指していきます。この取り組みを2020年度より三菱マテリアルグループのDX「MMDX」と名付け、開始から2年以上が経過した2022年度より「MMDX2.0」として新たなフェーズへとシフトしています。

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新たなフェーズ「MMDX2.0」へのシフト

これまでのMMDX活動では顧客接点強化などいくつかのテーマで成果が出はじめている一方、ものづくり領域での限定的なテーマ設定や別組織が推進するスマートファクトリー活動等との並走、また実行ステージでの実行力不足、現場従業員のMMDXの理解浸透不足等が課題になっていました。そこで、2022年度より「MMDX2.0」として以下3点を重点的に取り組んでいます。
第一は、ものづくり領域の強化です。現場に対して効率的・効果的な活動とすべく、従来ものづくりR&D戦略部が取り組んできたスマートファクトリー活動などをDXテーマとして取り込み、テーマ・体制ともに一体化しました。なお、MMDX2.0では製造業DXとしての取り組みである「事業系DX」「ものづくり系DX」「研究開発DX」および全社に関連する取り組みである「全社共通DX」「基幹業務刷新」の5領域へ再編成しました。
第二は、実行体制の強化です。事業部門などDXテーマの実行主体側にDX推進部のスペシャリストを異動させ、事業・DX部門の一体となった推進体制を構築しました。また、DXテーマのグループ横展開やシステム開発、保守・運用体制の内製化を推進すべく、グループの間接業務受託会社((株)マテリアルビジネスサポート)からIT機能を分離し、本社DX推進部の一部従業員も合流したシステム機能会社(三菱マテリアルITソリューションズ(株))を設立しました。
そして第三は、ボトムアップ活動の活性化です。従来のトップダウンで設定したDXテーマに加え、現場発のテーマ創出・失敗を許容するチャレンジ制度、従業員への学習プログラム・伴走支援の提供などの仕組み化を通じて、MMDXを現場も含めた全社活動へとすべく取り組んでいます。

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「DX銘柄2023」の「DX注目企業2023」に選定

2023年5月に経済産業省・東京証券取引所・独立行政法人情報処理推進機構より「DX注目企業2023」に選定されました。

「DX注目企業2023」選定は、当社におけるDXの成果や人材育成、企業文化の醸成への取り組みが評価されたものです。当社はE-Scrapを世界中から受け入れ、有価金属へと再生する事業を行っていますが、その取引業務をオンライン上で行うことのできる新プラットフォーム「MEX」を2021年12月より運用開始し、DXにより多くの取引先を集客するビジネスモデルを実現させています。
また、DX人材の育成については、全従業員の底上げを目的とした「共通デジタルリテラシー教育」や、事業成長を牽引する人材確保を目的とした「高度デジタル教育」に取り組んでいます。

これからも「MMDX2.0」を通じて経営改革を実現させ、当社の目指す姿の実現に向けてさまざまな取り組みを実行し、競争力のある企業グループへの進化を目指していきます。

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三菱マテリアル株式会社