当社の業務プロセス変革は、業務の本質を見つめ直し、抜本的な最適化を行う活動です(狭義の「業務効率化」に止まりません)。
多くの事業を営む会社(コングロマリット)は、専業メーカーやオーナー企業に比べて意思決定が遅いと言われますが、当社は多くの事業を営みながらも意思決定の速い、機能的かつ機動的な組織を目指しています。
これらの方針のもと、業務プロセス統括室(通称「業プロ」)において、大きく分けて、「ペーパーレス化・印鑑レス化」「なくす・へらす・かえる(通称「NHK」)」「コミュニケーション・意識改革」「ワンストップ相談窓口」の4つの活動を推進しています。
具体的な取り組みを紹介します。
当社は、国内外のグループを含めて業務プロセス刷新・標準化を行うべくERP(Enterprise Resource Planning)導入に取り組んでおり、先行着手していた会計領域について2024年度から当社単体での運用を開始しました。業務・IT一体で改善・高度化が推進可能な基幹業務プロセスになるよう、全体最適を図り、経営の意思決定に必要な財務諸表データを瑕疵なく迅速に作成・提供し、外部環境の変化(M&A・会計制度・税制度等)に迅速に対応できる仕組みを構築しました。今後は、国内外のグループ会社に順次展開していく予定です。
また、受注販売プロセスの刷新・標準化についても取り組みを開始しており、経営管理、原価管理、営業活動、在庫管理、マスタ管理について、現状の課題とあるべき姿の検討を業務・ITのそれぞれの視点から進めていく予定です。